お葬式をするにあたっては、一連の流れを知っておく必要があります。最初にあるのがお通夜です。昔は家族が故人に寄り添い一晩過ごすのがお通夜でした。しかし、今は弔問客を受け入れてお焼香をするのが普通になっています。だいたい夕方の6時から行なわれ、約2時間で終了します。弔問客は最後に食事の席に足を運び、軽い食事を食べます。みんなで集まり楽しく故人の思い出話をすることが供養になるとされているためです。この儀式のことを通夜ぶるまいと言い、ある地域もあればない地域もあります。
お葬式やお通夜、告別式を行う際、その段取りはご家族が行うのが通例です。ご家族により葬儀業者に手配をし、斎場の決定から全体の流れ、構成を決めて行われます。葬儀社の提供する斎場を利用するのではなく、生前故人がお住まいになったご自宅でお葬式を行われることもあります。そのお葬式やお通夜を、企業が中心になって行うことを、社葬といいます。最近、企業規模にかかわらず、この形式のお葬式を行う企業が増えてきました。
葬儀を執り行う場合、一般葬で100人~200人ぐらいの会葬者が訪問します。しかし、最近では核家族の増加、夫婦二人のご家庭、残されたのが単身のご子息だったりと家族の形が多様化しているため、家族のみで施行するご家庭が増えてきました。家族葬は、残された遺族への負担が少ないため、生前に遺言として伝えておく方もいらっしゃいます。そこで、一般的な葬儀と家族葬の流れの違いを説明します。一般葬は、ご自宅での湯かん、斎場でするなら斎場への出棺、通夜(地方によっては通夜ぶるまいがあります)、火葬場への出棺、告別式、法要の順となります。