社会人になると葬儀に参列する機会が増えます。葬儀のマナーや知識、流れなどをきちんと知っておくことは社会人としての常識なので、自信がないときは、事前に確認しておくことが大切です。お葬式の際の服装や身だしなみはもちろんのこと、お香典や作法といった細かな知識を覚えておけば、慌てることもなく、たくさんの人の前で恥をかくこともありません。
たとえば、焼香には、立礼形式と座礼形式、回し形式の複数があります。立礼形式は、祭壇の遺影の前に立って順番に行い、座礼形式は、遺影の前に座って行います。そして、回し形式は、座席に座ったままで香炉が回ってきて、その場で行います。
焼香の形式は、お葬式を執り行っている会場やその家庭の希望によって執り行う種類が変わります。全ての種類の作法や流れを覚えておけば、どのような状況にも瞬時に対応することができるので、自分から始まる状況に遭遇しても間違える心配もありません。
中でも最も一般的な形式なのが立礼形式です。祭壇に進んだら遺族に一礼し、祭壇の遺影に一礼します。そして、抹香を指でつまんで香炉に落とすという動作を一回から三回繰り返します。その後、遺影に合掌してから遺族に一礼して自分の席に戻るという流れになっています。基本の作法を覚えておくと、他の形式にも対応することができますので、事前に確認しておくと良いでしょう。