葬儀に欠かせないのが喪主ではないでしょうか。一体それは誰だかそれを担当すればよいのでしょうか。簡単なように見えて、なかなか難しい問題です。一般的には、家庭の長男がそれを担当するのが良いことだと言われています。
一般的な社会常識からいっても、 家庭の長男がその役目を担うのがごく当たり前と考えられています。ですがこれには例外もあります。ご家族の長男が葬儀の喪主を司るような資質に欠ける場合はどうなるでしょうか。そういう人を選んだら、到底まともな葬儀をすることなどできません。
その場合には次男がその重責を担うということになります。つまりこのシステムは、江戸時代の昔から受け継がれてきた、相続の順位と一致しています。これはある面で、日本が世界に誇るべき文化ではないかと考えられます。
困るのが長男がいない場合です。その場合は、極めて当たり前ですが、長女がその重責を担います。長女にその資質がない場合には、次女がその重責を担うということになります。葬儀においては、いったい、具体的にどんなこと進めていくのでしょうか。
喪主の役割は親族の代表として葬儀を主催するということに尽きます。葬儀の予算がどれくらいでできるのかとか、お通夜に招待する人々は何人くらいにするのかとか決断を下します。また、葬式をお寺でやるのか、近くの斎場でやるのかなどの問題を、次から次へと決断しなければなりません。